史上最悪のヘッジファンドジョーク

Long-Term Capital Management (LTCM) という会社をご存知ですか?

 

このヘッジファンド会社はノーベル経済学受賞者、敏腕トレーダー、米国FRB出身者等世界的な逸材達が在籍した世界中で注目された会社でした。大企業等から巨額の出資金を集める事ができ、彼らは金融工学を用い、一時は巨額の利益を齎していましたが、経済理論を過大評価し、それに頼りすぎた結果、約5年で経営破綻をしてしまい、ウォールストリートに衝撃を走らせました。

 

そして、彼らはまた新しい会社を立ち上げ、約2年程でファンドを精算。

 

現在、3度目の会社を立ち上げて運営している模様ですが、あまりいい結果は期待出来ませんね。

 

LTCMのメンバーは確かに優秀でした。但し、計算は計算でしか無く99%勝算があってもこの残りの1%が読めなくては経営出来ません。

 

経営陣にとって自信は必要ですし、リスクを恐れていては何もできませんが、次の一手をどう読むか、経済には読みの技法が必要になる訳です。残念ながら、LTCMは経済理論と言う道具に振り回され、読むという事をおろそかにした結果の経営破綻ですね。

 

この読みの技法、金融機関が融資をする際、顧客に尋ねるリスクマネジメントとか負の要素についてではありません。それはただのリスクです。

 

読みの技法は、勿論職種にもよりますが、簡単に言うと想像力です。夢とかイメージとか。これはどれだけ確実で信頼の於ける精密な算術的シミュレーションをも凌駕する最大の武器です。

 

経済は水同様、無形だからこそ剛では何もできない。即ち柔を持って柔を制す。その武器が想像力。波形を同調させなければ波紋が乱れどんなに大きい組織や企業であってもいずれ崩れる。

 

第三、第四、或は第五の要素は確率としては低いものの、不確定要素でありこれらは私達の経済感覚を狂わせる一番の要因です。

 

金融機関や多くの投資家等は、経済のプロとして認識されていますが、この一番重要なイメージを膨らませる事に於いて実際は平均以下だからこそ、これだけ大規模なシミュレーション活用失敗談があるにもかかわらず未だ類似したシミュレーションと肩書きや企業の資本や売上だけで顧客を審査し、失敗する事が多いのです。

 

チェスや将棋に於いて、現在は人間は機械に敗北し続けています。これは当たり前です。チェスは8×8、将棋は9×9という盤上で対戦します。確率統計学を用い、算出し、その上で最善の一手を導きだす。コンピューターが確実に試算出来るようになれば100%人間は勝てません。

 

でも、経済は盤上であっても、不確定な要素が必ず組み込まれてくるからこそ、機械は対応出来なくなってくる。

 

そして、最後に必要になるのがSYG代表考案 経済操縦読みの技法なのです。

 

この技法について、ご興味のある方是非SYGにご入会下さい。