今まで中学生、高校生、そして大学生の時にも英語を学習してきたのに、英語って結局苦手で話せるようにならなかった。こういう方は結構多いと思います。また、英会話を勉強しようと語学学校にも行ったけど話せるようにならなかった。こういう体験をされた方もいるでしょう。
それなのに英語がたったの20時間で話せるようになるなんておかしい。こう考えるのは普通です。しかし、可能なのです。
その理由は、私たちは英語を日本語に変換してから英語を話しているからです。日本人でも幼稚園生や小学生の時なんてそれほどの語彙を知りません。とても簡単な誰でもわかる単語を使って話しているわけです。しかし、大抵のことはそれで理解できてしまいますし、不便を感じることもないです。段々成長するにつれて、多くの語彙を用いより簡潔に話そうとしたりするようになると、言い回しもちょっとこってくるわけです。これが私たちを苦しめるのです。
例えば、「あなたには努力することが不可欠なんだ。」英語にすると、"Making an effort is necessary for you"となりますが、effortとかnecessaryという単語を知らなかったら、言い換えるしかありません。どうするかというと、"You need to study or work hard." 直訳すると「あなたは一生懸命学習又は仕事をする必要がある。」少し意味が違うかもしれませんが、だいたい同じような意味になります。
英語を話す上で100%正解ということにこだわる必要はありません。完璧主義な方でも人間であれば必ず間違えます。間違えたって何も問題ないですし、間違えることに違和感をいつまでも持っていれば持っているほど、英語を習得するスピードは落ちるのです。
とにかく間違えて間違えてそしてまた間違える。これを繰り返すことが何よりも大事だということです。
中学3年間の英語を今でもしっかり覚えている人であれば、実は英語を使った会話は十分にできてしまいます。私も実際に英語でネイティブの友人たちと会話をしますが、書き言葉のような会話をすることはほとんどありません。むしろ、かなり簡単な文章を使って会話をしています。
高校3年間の英単語をしっかり覚えている人であれば、もうほとんど不自由しないくらいの英会話ができる素質を兼ね備えているわけですが、話せていないのには理由があります。
一つはリスニング。私たちが思っている英語の発音と違う。いわゆる発音する音と発音しない音があったりします。しかし、そこらへんまで実際に理解しながら英語を学習している人は少ないでしょう。したがって、ネイティブスピーカーと話をした時に、「なんの単語かわからない。」という錯覚に陥ってしまうのです。
二つ目は、あなたの英語を相手が理解できなくて、何度も聞き直されたりすると不安になってしまうことです。こういう部分が日本人の英語苦手意識を植えつけている大きいポイントです。しっかりと相手が理解するまで英語で意味を伝える努力をすることが必要です。
三つ目は、先ほども少し触れましたが、難しい言い回しを使ってみようとしていること。難しい語彙を覚えてもしっかりと意味を理解していないと使えない単語がたくさんありますから、英和辞典を使って学習している場合は要注意です。テストの英語ではありませんから、少しでも相手にわかりやすく誤解を与えない会話を心がけることが大切です。
四つ目は、話す内容をいちいち日本語で考えてから話しているということです。これが一番問題な部分です。日本語で私たちが会話をする時にまず英語で文章を考えてから日本語に直しますか?そんなことはしません。最初から日本語で考えて日本語で話しています。英語も同じです。単語はもう知っているのですから、とにかく英語で英語の文章を考えるようにします。これは結構大変ですが、これができるようになってくれば英会話がもう習得できたも同然。あとはどんどん練習するだけです。
この20時間の間は英語のみの環境となります。英語を指導している間はもちろん、ランチタイムやディナータイムも英語だけ。英語だけの環境で過ごすことで、頭の中の状態を日本語モードから英語モードにしてしまうわけです。
少し大変なようですが、慣れてこればそれほど対して苦にはなりません。この方法を思いついたのは、私が渡米した際に、たまたま映画館に行きました。全く何を言っているかわかりませんでした。それが、あることをしてから急に不思議とわかるようになったのです。
このヒントを得て、この短期集中コースを開講することにしました。TOEICやTEFLの点数も確かに必要かもしれませんが、海外に住んでいる多国籍の方々は英語の資格や点数を保持なんてしていません。それなのに、どうやって生きて言っているのかと言えば、自分たちの英語での表現方法を持っているということです。
これからは日本でも確かにTOEICやTOEFLの点数を保持している方はある程度の英語力があるのだなと評価はされるでしょうが、もっと重要視されてくることは、本当に相手に伝わる英語力を持っているのかということです。
贅沢を言い出したらきりがないです。綺麗な英語が話したいとかかっこいい英語が話したいとか。そうではなく、まずはしっかりと自分が言いたいことが言える英語を身につけることです。これができてから次に進みましょう。
20時間ですから、一泊二日のコースになります。
このコースでは、最低限度中学卒業程度の英語力を有している必要があります。その理由は、英会話を行う上で、必要最低限度知っておかなければいけない単語や文法だからです。
そして、20時間のコース修了後、コースを開始する前よりも英語が話せるようになることが最終的な目標です。